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独立開業
独立して成功する公認会計士のパターンとは
社会人から公認会計士へ転職する人のなかには、将来的に独立開業を視野に入れている方も多いようです。
最初は監査法人やコンサルティングファームに就職して実績を重ね、得意先のクライアントと関係性を深めていき、やがて自らの力で監査法人やコンサルティング会社を立ち上げるというのが王道。独立したてのころは、クライアントの「監査」がメイン業務となりますが、そこから税務やFASなど業務の範囲を広げていくのが成功者のパターンです。
もちろん、事業拡大だけが成功の道ではありません。監査に特化する公認会計士の方もいますし、税理士になって事務所を立ち上げる方も多いです。また、非常勤として大学の講師や大手資格スクールの講師を務める方もいらっしゃいます。
いずれにせよ、会計に関する知識と経験を提供するのが公認会計士の役割ですから、やり方次第でビジネスチャンスは多様に広がっていきます。
独立までの具体的なキャリア計画の立て方
この15年のあいだで、公認会計士の数は2倍に増えました。数が多くなるということはライバルも増えるということでもありますから、他の公認会計士と差別化できる「強み」を独立するまでに備えることが重要なポイントとなります。
監査や会計業務はすべての公認会計士ができる仕事ですから、それだけでは独立して成功するのは難しい社会です。
例えば、マーケティングに関する知識やノウハウを持っていれば、クライアントから経営戦略の相談を受ける仕事が舞い込むかもしれません。
特定の業界に特化することも、ひとつの施策でしょう。IT業界に強いとか、メーカーに強いなど、その業界について深い知識を持っていれば、重宝される公認会計士になれるわけです。
人脈づくりも重要なファクター
独立したら監査や会計業務だけでなく、営業活動も必要になってきます。組織に勤めていたころは、他の人が仕事を取ってくることがありますが、独立したら自分でやらなければいけません。
営業活動はできるだけ抑えたいというのであれば、独立までにできるだけ多くの「人脈」をつくるのも大切なポイントとなります。
たとえその会社から仕事がもらえなくても、その会社からの紹介など「伝手」で広がっていくこともありますし、万が一独立失敗をした場合でも、その人脈を利用して監査法人に戻るといったリスクヘッジとしても有効です。