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公認会計士試験対策 通信講座ベスト3
公認会計士通信講座を費用で徹底比較
公認会計士の資格を取得する人は、空いた時間を使って通える通信講座がおすすめ。通信講座といっても費用やサービスは学校ごとに違うので、予算内に収まる学校を比較検討すると安心です。
社会人から公認会計士を目指す人の多くは平日が休みではありません。普段は仕事をしながら、公認会計士の勉強を並行することになります。学習に当てられる時間が限られているので、効率良く勉強できる学校を選びたいところですね。
帰宅してから寝るまでの時間を勉強に当てる場合、何時間かけられるかということも大事ですが、決まった時間にきちんと学習ができる環境が大切。学習を習慣づけることによって、一日がスケジューリングしやすくなり、勉強が負担になりにくくなります。
通信講座は自宅内ならどこででも学べるので、集中して取り組みたい人は自室やリビングなどでしっかりと学習を。もちろん、通信講座なのでパソコンを持って移動しながら学習することもできますよ。
通学スタイルとは異なり、時間に余裕がない条件下でも効率の良い学習ができることが、Webを使った通信講座の大きなメリットといえるでしょう。
公認会計士の試験にクリアするためには高い目標意識と連続した学習習慣が必要ですから、最後まで諦めずに勉強を続けるためにも、自宅での過ごし方を整えることが大切です。勉強法や講師陣のレベル、教え方などを比較して、自分に合った学校を見つけてみてください。
通信講座にかかる費用について
予備校や専門学校などに通って公認会計士を目指す際、大きな負担となるものが学費です。
教材費や授業料などが含まれているものがほとんどで、大手の予備校の場合、50万円以上のまとまったお金がかかることも珍しくありません。
公認会計士の試験に合格するためには1年以上かかるので、その間にスクールに通うとなると、時間だけでなく費用面もよく考えてやりくりをしなければなりません。
社会人とはいえ生活費やそれ以外にかかるお金の問題もありますから、合格するまで繰り返し勉強を重ねていくなら、やはり通信講座のほうが費用面では負担が軽いといえるでしょう。
費用面だけでいえば数万円程度の教材費のみで済む独学が一番お金をかけずに済むのですが、市販の教材との相性の問題や、直接指導してくれる講師が存在しないというデメリットがあります。
通信講座の場合、いつでも質問ができる相手がいますから、分からないことはそのつど聞いてサポートしてもらえる安心感があります。
大手の予備校の受講料は約50万円~60万円が平均値となっています。これを先行投資とみるか、他のスクールとの比較に使うかは人それぞれですが、やはり少し高い印象を受けます。
大手の学校は合格者を多数輩出しているという実績から、料金設定が割高になっています。通信講座の場合も例外ではなく、通信講座でも70万円以上もの費用がかかるところもあります。(サポートは別料金)
高額な分、手厚いサポートが受けられますところもありますが、料金がやや高めといった印象。合格ができなかった場合を考えると、費用対効果の面で少し不安が残ります。
大手の予備校では、1年コースや2年コース、短期集中トレーニングなど種類豊富なコースを用意しているので、自分の実力や段階に合ったコースが選べます。ただし費用が格段に安くなるというわけではないので、その点については予算をしっかりと考慮したうえで決めていきたいところです。
最近では割安な通信講座も増えてきています。
自宅で勉強するスタイルについてはどの講座も共通ですから、あとは費用面と、授業の内容やサポート体制を比較するだけでOK。以下で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
公認会計士の資格取得のための通信講座BEST3
公認会計士試験の試験制度は不定期に改訂されており、その時々の制度に基づいて学習スタイルを築いていくことも重要なポイントとなります。
平成22年から始まった新制度では、短答式試験の出題内容と論文式試験の出題内容が明確に分かれました。
つまり、短答式と論文式を並行して勉強するよりも、それぞれ分けて勉強したほうが合格する可能性が高くなるというわけです。
当サイトで紹介している通信講座「短答式のみのコース」で受講料が安い順に3社をピックアップ。
各スクールの「短答式のみのコース」と、論文式とあわせた「フルパックコース」、それぞれの代表的なコースについて紹介します。(2017年5月時点)
第1位「クレアール」
第1位
受講料 | 短答式のみ「ストレート春短答合格コース」:248,000円(参考価格2017年8月時点) フルパック「ハイスピード型短答・論文トータルサクセスコース」:442,000円(参考価格2017年8月時点) |
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勉強法 | 「非常識合格法」(最少の費用、労力、期間で普通の人が合格を目指す独自の学習法) 「Vラーニング」(非常識合格法に映像学習を融合させた学習法) |
講師 | 公認会計士受験の書籍で5万部越えヒットの実績を持つカリスマ講師や、元公認会計士試験委員の経歴の講師など、公認会計士受験業界で活躍している講師陣。 |
合格サポート | 「個別情報ツール」(facebookを活用して試験情報や改正点の情報等をお知らせ) 「質問体制」(予約不要、回数無制限で電話・メール・Web通話で土日も質問受付) 「担任制」(受講生一人一人の学習環境に合せたアドバイスを実施) |
合格者の声 | |
クレアールが提唱する暗記法「スピーチ」で場所を選ばず学習できたことが、一発合格につながりました。 非常識合格法に基づいたテキストは薄いものですが、重要な部分だけが詰まっているので、これさえ完璧にできれば合格に大きく近づけます。 他の予備校に比べて格段に量が少ないですが、覚えるべき論点が明確なため暗記が非常に楽だと感じました。 公認会計士の試験範囲は膨大です。それをプロの目を通して、試験に合格するための必要部分のみに絞ってもらえるのは大きな意義があります。 非常識合格法は根幹となる基礎力を大事にする学習法なので、論文に役立つことはもちろん、短答で論点の方向性を見出すためにも役立ちます。 |
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↓クレアールの公式サイトはコチラ↓ [http://www.crear-ac.co.jp/cpa/] |
もっと深掘り!クレアール編
クレアールの受講費用
短答式のみ「ストレート春短答合格コース」:248,000円(2017年8月限定価格)
フルパック:「ハイスピード型短答・論文トータルサクセスコース」442,000円(2017年8月限定価格)
短期間に要点を学べる「非常識合格法」
「クレアール」は学習法や講師、サポート体制といった内容面が充実しています。
その上で受講料も割安。充実した内容で費用を安く抑えられる秘密は、「クレアール」が独自開発した「非常識合格法」という勉強方法にあります。
これは合格に必要な得点範囲だけに学習内容を絞り込み、薄いテキストにまとめ、スピーチなどの記憶法を活用して短期間に公認会計士の試験合格をめざす学習法です。
そのため時間も費用も節約することができて、受験者の負担も少ないことが大きなメリットです。
ハイレベルの講師陣
「非常識合格法」の発案者である、「クレアール」講師の石井和人氏は公認会計士資格のカリスマ講師で、受験対策の著書は累計5万部を突破しています。
また同じく「クレアール」講師の堀江正之氏は、公認会計士スクール業界では異例の元公認会計士試験委員。
この二人によって「クレアール」の公認会計士講座のすべてがプロデュースされています。
このほかの講師陣も、現職の公認会計士、税理士や大学教授、大学講師など知識・経験ともに際立った人材がそろえられています。
また、通信であっても、以下のような充実した合格サポートがあるので、モチベーションも維持できるでしょう。
- 「個別情報ツール」(Facebookを活用し試験情報や改正点の情報等を掲載)
- 「質問体制」(予約不要、回数無制限で電話・メール・Web通話で土日も質問受付)
- 「担任制」(受講生一人一人の学習環境に合せたアドバイスを実施)
その勉強法や質、サポート力の高さは、合格者の声からもわかりますので、体験談もチェックしてみてください
第2位「LEC東京リーガルマインド」
第2位
受講料 | 短答式のみ「短答合格コース」:378,000円 フルパック「短答合格コース」+「論文合格コース」:600,400円 |
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学習法 | 1年目は短答式試験対策に的を絞り合格を目指し、2年目は論文式に絞って合格を目指すカリキュラムを実施。 |
講師 | 財務会計論や監査論など一部の会計科目では一人の講師が担当。ゼミのような親近感のある学習を行い、学力アップを図る。 |
合格サポート | いち早く本試験の解答速報が閲覧できるサービス、多機能ブース型自習室など、受講生ニーズに応えるサポート体制。 |
合格者の声 | |
仕事と両立するのに、LECは無理のないカリキュラムでした。テキストやレジュメもわかりやすくて、理解しやすい内容でした。 論文式試験の直前に、講師の方が自分の成績を総合的に判断したうえでアドバイスをくださりました。そのアドバイスが、本試験で本当に役立ちました。 教材が多いので果たして覚えられるのかと最初は心配でしたが、講義ではわかりやすく工夫されていたので、すんなり覚えていくことができました。 |
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↓LEC東京リーガルマインドの公式サイトはコチラ↓ [http://www.lec-jp.com/kaikeishi] |
もっと深掘り!LEC東京リーガルマインド編
LEC東京リーガルマインドの受講費用
短答式のみ「短答合格コース」:378,000円
論文式のみ「論文合格コース」:222,400円
短答式のみ「短答合格コース」+論文式のみ「論文合格コース」:600,400円
短答式・論文式を完全分離したカリキュラム
「LEC東京リーガルマインド」では、1年目は短答式試験対策のみを、それに合格した2年目は論文式試験対策をおこなうカリキュラムを採用しています。
1年目は短答式に的を絞りこんで集中学習することにより合格率のアップが期待できるとともに、受講者側の学習負担も軽くできるというメリットがあります。
また、コースも短答式のコースと論文式のコースに分かれており、明瞭かつ無駄のない料金体系であることも、受講者から好評のようです。
通信講座をより便利に
「LEC東京リーガルマインド」が、公認会計士試験対策の講座を開講したのは2003年。業界では後発組となりますが、通信講座については先進的な取り組みをおこなってきました。
たとえばWeb通信の場合、パソコンはもちろん、スマートフォンなどモバイル端末でも閲覧可能な通信講座サービスをいち早く導入したのは、「LEC東京リーガルマインド」。現在ではどの学校でも提供しているサービスですが、受講者が、いつでもどこでも受講できるしくみづくりを率先して開発しています。
このほか、多機能ブース型自習室の開放や、短答試験の採点や集計など、さまざまなサポートサービスを提供しています。
第3位「TAC」
第3位
受講料 | 短短答式のみ「短答科目マスター」:533,000円~ フルパック「2年S本科生」:710,000円(2017年7月限定価格) |
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学習法 | 図表を交え、かつコンパクトにまとめた「基本テキスト」と、解く力を身に付ける「トレーニング問題集」の2段階で学習。 |
講師 | 公認会計士試験合格者が講師。実体験をもとに、受講生の目線で教材の作成から悩み相談まで幅広く対応。 |
合格サポート | Web個人別成績表や講義音声ダウンロード、メールでいつでも質問できる「質問メール」などサポート体制を完備。 |
合格者の声 | |
試験範囲を細かく区切った答練を繰り返すことで、全体を網羅することができました。また答練は本試験を意識したつくりになっており、本試験でも緊張せず受けられました。 本試験の時間配分から「どの問題を選択するか」といった事細かなことまで、丁寧にアドバイスをくださった講師の方には感謝しています。 財務諸法論や企業法に関しては、必要な論点がすべて掲載されており、とても役立ちます。アクセス答練も計算力を維持するのに、よく活用させてもらいました。 |
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↓TACの公式サイトはコチラ↓ [http://www.tac-school.co.jp/kouza_kaikei.html] |
もっと深掘り!TAC編
TACの受講費用
短答式のみ「短答科目マスター」:533,000円~
フルパック「2年S本科生」:710,000円(2017年7月限定価格)
合格者数の割合が多い
毎年、多くの公認会計士試験合格者を輩出している「TAC」。平成28年度(2016年度)の公認会計士試験合格者数はトータルで1,108名でしたが、そのうち3分の1にあたる385名が「TAC」の講座を受講した方々です。
これだけ多くの合格者数を輩出できるのは、公認会計士試験対策に有効である良質な教材がポイントの一つでしょう。
「TAC」の教材は「基本テキスト」と「トレーニング問題集」の2種類に分かれています。基本テキストは多くの図表を用いて視覚的にわかりやすくするとともに、試験に出る部分のみをコンパクトに凝縮されています。このテキストで基礎を学び、トレーニング問題集で「解く力」を身につけていきます。
通信制でも充実のフォロー体制
通信講座の場合、一人で学習しているため自分の力がどれくらいのレベルにあるのか不安になることもあります。「Web個人別成績表」は、文字通り自分が受講生全体でどの位置にいるのか正確な順位を示してくれるツール。科目ごとの偏差値などもわかるため、苦手分野の克服にもつなげられます。
このほか、講義中に不明点などがあった際にはいつでもメールで質問・回答に応じてくれる「質問メール」や、郵送方式の「質問カード」も用意されています。
そのほかの公認会計士通信講座一覧
当サイトで紹介している公認会計士の勉強ができる専門学校を一部紹介します。
学校法人 大原学園
大原学園の特徴は「一発合格」「内定」を実現することに特化した講義。2018年に実施された公認会計士試験では486名の合格者を出しています。講師は受験指導のプロが揃っており、教育面だけでなくメンタル面においても受講生に寄り添った指導を行なっています。
また大原の教材は講師自らその年の出題傾向に合わせた内容で作成。生徒からは的中率の高さも評判です。就職サポートも充実しており、合格後の面接トレーニングなどもあります。
大原学園の通信講座紹介
入門1.5年本コース
入門1.5年本コースは「スプリング」「オータム」「ウィンター」と、開始時期に合わせて3つのコース名に変更。スタートする時期によってカリキュラムも異なり、スタートのタイミングに合わせたプランを組んでもらえます。
入門1年本コース
1年間で合格を目指すコース。半年間短答式に特化し、合格後に論文式対策に取り組みます。
期間が短く、ほかの講座にくらべて費用も安価のため「短期間で集中して勉強したい方」や「受講料を抑えたい方」にオススメです。
短答集中合格パック
短答式試験の対策を集中して行ないたい方に向いているコースです。
前半の9か月をレクチャー期として会計学・監査論・企業法を学習。後半3か月は答練期として、短答式試験の対策のみを行ないます。
短答対策期にはレクチャーの総復習を週2回ほど実施。ゆとりのあるスケジュール感で、時間のない社会人でも無理なく復習できます。
論文対策追加本コース
短答集中合格パックにあわせて、論文式試験対策を行なうコースです。勉強と仕事の両立を図りつつ、一気に論文式試験まで合格したい方におすすめ。
社会人向けにつくられたコースのため、仕事が忙しくても無理なく続けられるようなカリキュラムが組まれています。
2年初学者合格コース
2年初学者合格コースは、大原の講座の中で最も期間の長いカリキュラムです。期間が長いぶん、ゆとりのあるスケジュールが魅力。仕事や大学生生活とも両立しながら学習ができます。
一定のペースで無理なく合格を目指したい方におすすめのコースです。
専門学校 東京CPA会計学院
CPA会計学院では2021年度の公認会計士試験で35%の合格率を実現。多くの合格者を排出しています。
高い合格率のヒミツは、「考え方」を押さえた分かりやすい講義・教材。初めて公認会計士の勉強をする方に向けて講義と教材が作られているため、初学者でも無理なく質の高い学習をすることができます。
東京CPA会計学院の通信講座紹介
公認会計士コース
日商簿記1級・全経簿記上級・全経税法能力検定・公認会計士とハイレベルな資格の取得を目標とする2年コース。基礎的な項目の学習から論点の勉強を集中的に行ない、短答式試験や論文式試験に備えます。
CPAでは教科書を使わない授業スタイルが特徴。講師が口述することをまとめるため「ただ板書するだけ」にはならず、より深い理解が得られるようになります。一日1科目の授業形式もCPAならでは。集中力が持続し、さらに講師がつくるオリジナル問題を繰り返し解くことで知識を定着させられます。
放課後には、その日に学習した内容をフォローアップによって復習。CPA独自の教育理念である「考える会計教育」を実践することで、公認会計士に必要な「学ぶ習慣」が身につきます。
ライブ講義は翌日からWeb配信されるので、自宅でも効果的な学習が可能。音声だけのmp3版もダウンロードできるので、映像が閲覧しにくい通勤・通学の途中などでも音声学習ができます。
さらにすべてのテキストや個別問題集、論証集はデジタル教材として利用が可能。スマートフォンなどから閲覧できるので、手軽に持ち運びができるのもポイントですね。
株式会社Z会
Z会は主に通信教育を行なう会社です。
Z会の公認会計士講座は、公認会計士試験で高い実績を持つTACと連携しており、TACの教材を使用して授業が受けられます。優れた教材で学ぶことで、一発合格に向けて必要な知識を効率よく学ぶことができます。
またTACの会員専門Webページの閲覧やZ会のマイ相談ルームの利用、TACとZ会両方のサービスを受けられる点が魅力です。
株式会社Z会の通信講座紹介
公認会計士 合格目標講座
Z会の公認会計士講座は、短答と論文の一発合格を可能にするための「科目連携型学習法」を採用。1年6ヶ月~2年5ヶ月の標準的なスケジュールのなかで、ばらけやすい科目同士がつながり、無駄なく学べるようにカリキュラムが組まれています。
Z会会員用のマイページでは、学習者一人一人のスケジュールを設定。学習を確実に進めていくためのサポート体制も充実。
さらに大手の予備校「TAC」の講師は、会計士試験に合格済。的確なポイントを押さえた講義が特徴的です。
わからない問題は、「マイ相談ルーム」と「質問メール」でサポート。担当アドバイザーから質問への返答から就職まで、一貫してサポートを行なってもらえます。
FIN
FINは通信講座専門のスクールです。大手専門学校で高い集客率を誇っていた講師だけを厳選し、教材制作からすべて一任しているのが特徴。高い合格率を生むために、必要であれば何時間でも講義を行い、教材にかける費用も惜しみません。
テキストはフルカラーにこだわり、解説動画も用意。移動中やすき間時間でも学習できるようスマートフォン向けの解説動画を用意するなど、徹底した教材力が魅力です。
FINの通信講座紹介
短答上級コースの特徴
FINが最も得意とするのがこの「短答上級コース」です。短答式と論文式のテキストを完全にセパレートし、短答試験に集中できるテキストになっています。
短答入門コースの特徴
公認会計士試験の勉強をゼロからスタートする人におすすめなのが、こちらの「短答入門コース」です。教材は初心者でも分かりやすいようにつくられており、重要な部分は赤字になっていて、丁寧な解説動画も付いています。これからスタートする人も安心して取り組むことができるでしょう。
論文合格コースの特徴
取っ付きにくさのないよう、さまざまな工夫がされているのが特徴。「ここは短答式でやっているので省きますね」といったことは一切せず、論文用の理論を基礎から丁寧に説明してくれます。また管理会計論の講義内では計算が苦手な方のために計算問題集にも解説動画がついています。
論文上級コースの特徴
短答式試験と論文試験をあわせた上級コース。対象は2級合格を目指す方です。短期合格を実現するため、さまざまな単元を分かりやすく網羅したテキストを用意しており、試験に向けて総合的な学習を効率的に進めることができます。
総合入門コースの特徴
ゼロから合格を目指す人を対象にした入門コース。短答式試験と論文試験、両方での合格を目指します。短期合格を目標としており、初心者にも分かりやすい丁寧なテキストが魅力。どのコースを選択するか悩んだら、こちらを選んでおけば間違いないかもしれません。
ICOライセンススクール
公認会計士業界で30年以上簿記を教えてきた講師・井ノ川博行氏が校長を務めるICOライセンススクール。一人ひとりに寄り添った指導を行うことをモットーに、校長自らも生徒にアドバイス指導してくれます。
受講生一人ひとりに向き合うために、1年間の受講者数は制限するという徹底ぶり。もともと創業した講師が長年個別指導を行っていた経験を活かし、個人の苦手を見抜いて長所を伸ばす指導を行ってくれます。
ICOライセンススクールの通信講座紹介
完全入門本科コースの特徴
知識ゼロからスタートし、公認会計士合格までを目指すコースです。受講生全員に講師の目が届くよう、受講者数は年間30名に制限。少人数だからこそ叶えられるきめ細かな指導が特徴です。また3ヵ月に1度のペースで定期面談を設けており、1対1で疑問や不安を相談することができます。
短答&論文入門本科コースの特徴
完全入門本科コース同様、知識ゼロからスタートして公認会計士を目指す方向けのコースです。「完全入門本科コース」と比較すると、学習ペースはゆっくり。時間を掛けてじっくり勉強したい方は、こちらのコースがおススメです。
公認会計士講座の選び方、5つのポイント
価格・費用は負担が少ないところが◎
専門学校や予備校を利用して公認会計士を目指す場合、大きな負担になるのが学費でしょう。費用の目安は、大手予備校の場合50~60万円程度です。授業料と教材費などが含まれるケースがほとんどで、試験合格のためには1年以上の期間が必要となります。そのため仕事をしている人は、時間だけでなく費用もかかることも覚えておかなければなりません。
一方で、Web通信講座の費用目安は70~80万円とやや高額ですが、その分手厚いサポートを受けられます。公認会計士の資格試験は難易度が高いので、費用対効果をしっかりと考えて選ぶのがポイントです。
効率的な学習が可能か
最近では仕事をしながら資格取得を目指す人が増えており、それに伴って通信講座の数も増加傾向にあります。数多の通信講座の中から最良のものを選ぶためには、学習方法に着目するのが重要です。
もちろん、講座を行う講師陣の実績や品質も大切ですが、どんな教材でどこに要点を置いているのかを確認する必要があります。従来の学習方法はテキストが中心でしたが、近年では動画を使った方法も多いようです。とくに通信講座の場合は、効率的に学習ができるかをしっかりと調べなければなりません。
教材の品質はどうか
超難関とも言われる公認会計士試験に合格するには、教材のクオリティチェックが欠かせません。内容の分かりやすさはもちろん、初心者でも着実に実力を積み重ねられる構成か、重要項目をきちんと学べる構成かという2点を重視するのが良いでしょう。
公認会計士になるには講座だけでなく自主学習も非常に重要となるため、過去問とその解説が充実しているものを選んでみてください。過去問をひたすら問題を解くのと同じぐらい、解説を読み込むのも大切です。
サポート体制が充実しているか
専門学校や予備校の場合、分からないことがあればその場で講師に質問できます。しかし通信講座の場合は、何らかの形で講師とコンタクトを取らなければ質問できません。もちろん電話やメールなどのコンタクト手段は用意されているものの、質問できる回数が決められているケースもあります。
逆に受講人数を限定する、担任制度を導入するなどで十分な質問回数を設ける工夫を行っているケースもあるようです。そのため事前にサポート体制の内容を確認し、きちんとフォローを受けられるスクールを選ぶようにしましょう。
合格実績は十分か
ほとんどの通信講座では合格実績を公表しており、これは講座の品質を確認するのに欠かせない要素です。合格実績が掲載されていない場合は、合格者が少ない可能性があります。万が一受講しようと思っている学校が実績を公表していない時は、必ず実績を確認するようにしてくださいね。
また、合格実績には合格者数と合格率に分けられます。合格者は学校の規模を表しており、合格率は学校の質を表していると覚えておくと良いでしょう。
まずは資料請求してみるのがおすすめ
教育方針や勉強方法は学校によって異なります。頻出論点をメインに効率的に進めるのか、試験範囲を網羅的に学ぶ方針かは、どちらにもメリットとデメリットが存在するため、最終的には受講生の好みで選択するのが良いでしょう。
また、教材の内容やサポート体制、受講料やセミナーなど、各講座の特徴を学校ごとに比較するのも大切となります。そのためには、まず資料を請求して詳しい情報を入手するのがおすすめ。受講生の体験談なども載っているケースが多いため、受講のイメージもつかみやすくなります。
コースの選び方、5つのポイント
公認会計士スクールのコースには、1年コースや2年コース、短期集中コース、短答式もしくは論文式どちらかに特化したコースなど、さまざまなコースが存在します。
ここからは、コースの選び方について3つのポイントを紹介。「どのコースを選んだら良いか分からない!」という人は、ぜひチェックしてみてください。
いつまでに合格したいか、目標から選ぶ
公認会計士のコースを選ぶ際は、まず「いつまでに合格したいか」といった明確な目標を決めるのが重要となります。なぜなら、いつ試験を受けるかによって選べるコースが変わるからです。
スクールの多くは、1年間で合格を目指すコースと2年以上かけて合格を目指すコースの2種類を設けています。そのため、いつまでに合格したいかを明確にしておけば、自ずと目標に合ったコースを選べるでしょう。
学習にあてられる時間から選ぶ
「いつまでに合格したい」という目標からコースを選ぶではなく、どれぐらい学習時間を設けられるかからコースを定めるという方法もあります。1日のうちどのくらいの時間を資格勉強に充てられるかは人それぞれ。特に働きながら学ぶ場合は、無理な目標を立ててしまうとモチベーションが続かない可能性があるため、時間的・身体的負担が大きくなりすぎないよう、学習に充てられる時間から目標を設定するのがおすすめです。
初めて勉強するなら初学者向けのコースが無難
公認会計士のコースは、初学者向けから学習経験者向け、有資格者向けなどのパターンに分かれていることが一般的です。そのため、初めて公認会計士について学ぶ人は、初学者向けコースを選択しましょう。
どんな勉強も、まずは基礎をしっかりと固めるのが重要です。それなのに、初学者向け以外のコースを選んでしまうと、重要な基礎講座を受けられない可能性があるので注意してください。
まずは体験講座を受講してみる
公認会計士の勉強は1年以上と長期間に渡るため、コースの種類や内容だけでなく講義の雰囲気や講師との相性も重要になります。モチベーションを高く維持し続けるためにも、公認会計士の通信講座を利用する場合は、体験講座を受講してみてください。
受講の際には、講義のスタイルや講師の人柄をきちんと確認し、「自分に合っているか」や「集中できる内容か」を見極めましょう。
決められないときはスクールに相談!
「自分にあうコースが分からない」「それぞれのコースの違いが分からない」「本当にこのコースで合格できるか分からない」という時は、直接スクールに相談してみると良いでしょう。スクールによっては、電話やメールで相談できたり、相談会・イベントを開催しているケースも。専門アドバイザーが在籍しているスクールもあるので、公認会計士を目指している人ならではの悩みにもしっかりと対応してもらえるでしょう。
学費・費用の費用対効果は?
公認会計士になるためには、およそ1年から2年の期間が必要となります。
資格試験を受けて合格しなければ、公認会計士としての一歩が踏み出せないため、2年以上かかることも想定して勉強を積み重ねていかなければなりません。
70万円から80万円程度のコースを受講する場合、かかる授業料は1年コースで70万円~80万円、2年コースの場合その半分となります。
2年コースはある程度の期間が保証されているので、ゆっくりと勉強を進めることができますが、短期的に学習濃度を高めて合格を目指したい人には不向き。1年区切りで集中的に勉強をするコースもありますので、自分に合った学び方を選びましょう。
一度コースを修了してしまうと、その後は独学で合格を目指すことになります。通信講座を受講してストレートで合格ができないとなると、70万円以上の高額な授業料を支払うのは、少し不安に感じるかもしれません。
しかし、スクールの中には短答・論文のフルパックでも45万円を下回る料金設定のスクールもあります。こちらは1年にかかる費用が通常の通信講座のおよそ半分で済むので、公認会計士の勉強が初心者の方でも取り組みやすいのではないでしょうか。
公認会計士としてデビューした場合、事業所の規模にもよりますが年収は大体700万円前後から1,000万円程度となります。はじめのうちは一般企業の経理として勤めながら実績を積み重ね、その後監査法人など本格的な勤務先に転職できれば、年収は300万円台から800万円以上まで伸ばすことができます。
高額な費用を授業料に費やした場合、公認会計士になってからすぐに元が取れるわけではありません。1回目のコース受講で合格ができなかった場合、他のコースに乗り換えて再度学びなおす可能性もあるでしょう。その点を考慮すると、費用のかからないスクールが、現実的な選択肢になるかと思います。
公認会計士は自分の可能性を大きく伸ばすことのできる国家資格ですが、試験に合格してからすぐにプロレベルになれるわけではなく、実力をつけるための下積みが求められます。
これから公認会計士を目指す方は、費用や授業内容を比較して自分に合ったスクールを探してみてください。