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公認会計士試験後に通う補習所とは?
公認会計士試験後には補習所に通わなくてはいけません。なぜ補習所に通わなくてはいけないのか、と疑問に思う方も少なくないでしょう。ここでは、公認会計士試験後に通う補習所について、具体的な場所や受講期間、受講方法、講義内容、修了考査などを解説します。
公認会計士の通う補習所
補習所の正式名称は「実務補習所」といいます。公認会計士試験に合格すると「準会員」となり、この状態ではまだ正式に公認会計士と認められていません。正式に認められるための要件はいくつかあり、その一つが補習所に通うこととされています。
場所
補習所は公認会計士開館と呼ばれる建物、または地区ごとに設けられています。
- 東京補習所:公認会計士開館、日本教育会館
- 東海実務補習所:日本公認会計士協会東海会 研修室
- 近畿実務補習所:日本公認会計士協会近畿会 研修室、大阪商工会議所、天満研修センター
- 九州実務補習所:日本公認会計士協会北部九州会 研修室
受講期間
公認会計士の受講期間は3年です。カリキュラムの70%は1年目に実施され、週1~2回のペースで授業が行われます。カリキュラム全体の割合としては、1年目70%、2年目20%、3年目10%という分配です。2年目は月1回、3年目は1~2回程度の出席となります。また受講期間の短縮申請を出すことも可能です。その場合には、各年度の1/15までに実務経験が2年以上ある必要があります。
受講方法
受講方法は2つあります。補習所へ直接足を運んで授業を受ける方法と、eラーニングで授業を受ける方法です。補習所は東京補習所、東海実務補習所、近畿実務補習所、九州実務補習所の4つの場所があります。ほかにもゼミやディスカッション、合宿などの方法もあるため、興味のある方は調べてみるとよいでしょう。
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参照元:公認会計士・監査審査会/令和2年公認会計士試験 合格者調[PDF]
補習所の講義内容
補習所の講義は大きく5つに分かれます。
- 監査:制度論やリスク評価など、監査関係の授業
- 会計:連結財務諸表作成や財務分析など、会計学関係の授業
- 税務:法人税や所得税など、租税法関係の授業
- 経営:デューデリジェンスやリスク管理など、経営学関係の授業
- 法規・職業倫理・特別講義:ビジネススキルや職業的懐疑心などに関する授業
ハイレベルな講義内容のため、非常にためになるでしょう。
補習所の修了考査
補習所では必要単位(合計270単位)を取得したうえで、修了考査に合格しなくてはいけません。修了考査の受験科目は「会計に関する理論および実務」「監査に関する理論および実務」「税に関する理論および実務」「経営に関する理論および実務」「公認会計士の業務に関する法規および職業倫理」の5科目です。
近年は修了考査の合格率が5割を切るほどとなっているため、半年~3か月前から、修了考査に向けて真剣に勉強した方が良いでしょう。