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公認会計士資格を取るメリット・デメリット
難関資格の1つである公認会計士。公認会計士の8~9割は監査法人で働いており、将来的にAIがその役割を担うようになるのでは?とも言われています。
しかし、現場ではまだ人の手が必要であり、公認会計士資格を持つことによるメリットも多くあるのです。ここでは、会計士資格を取得するメリット、そしてデメリットについて解説します。公認会計士資格取得を検討している方はぜひ参考にしてください。
資格を取るメリット
ビジネスに関するスキルが身に付く
公認会計士資格を取得するためには、企業の決算書を読めるようになることで与信管理や会計コンサルティングといったビジネスで必要なスキルを身につけることが出来ます。また、上場企業・大企業など幅広い業種・業態のクライアントと関わることにより多くの知識を得ることが出来るのも魅力です。
また、企業の経営者と関わる機会が多い、業種の成功事例・失敗事例を知ることが出来るのもメリットでしょう。
キャリアアップの選択肢が広がる
公認会計士になると約9割の人が監査法人に勤めます。そこであらゆるビジネスに共通するスキルを身につけることで上場企業の財務業務や企業のM&Aに関わるコンサルティング職にも就くことができます。
短期間の海外駐在や海外出張の機会もあり、会計士として将来的に独立する事も可能です。また、転職がうまくいかなかった場合も監査法人に戻ってくることが出来ます。
社会的な信用を得られる
公認会計士は三大国家資格の一角を担っており、会計のプロフェッショナルとして社会からの信頼が高い資格と言えます。公認会計士のみが行える財務諸表監査は上場企業や大企業で必ず必要となるため安定した需要があるのも魅力でしょう。
公認会計士資格を持つことで経営層の方とも対等に接する機会が増えるのも特徴です。
資格を取るデメリット
資格の力に依存しすぎる
公認会計士は周囲からの信頼が高い資格である一方で、会計基準や税制が変わるたびにそれに対応する力が求められます。一生勉強し続けなければいけない資格であり、勉強をおろそかにすると数年後には使えない会計士になってしまうリスクがあるのです。
資格を取得するまでが長い
公認会計士の資格は、試験を受けて合格するだけでは取得できません。
- 短答式試験
- 論文式試験
- 就職後に2年以上の実務経験、業務補助(必要単位取得)
- 修了考査
- 公認会計士登録
このような流れが必要となります。試験合格まで早くても2年、平均で4年かかるのが普通です。また、修了考査も合格率は50%を下回っている試験であり、決して簡単ではありません。
公認会計士の登録をするまでには長い時間がかかりますが、合格後はすぐに監査法人に就職できるのはメリットです。
公認会計士資格の取得は社会的信用が高くキャリアアップも望める
公認会計士資格を取得するためには試験に合格するだけでなく、実務経験や修了考査合格も必要となり長い時間がかかってしまいます。しかし、取得すれば社会的信用が高く将来のキャリア設計も広がります。
働きながら専門学校へ通うというのは難しいため、通信講座などを利用して空いた時間で効率よく勉強できると良いですね。