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財務会計論の勉強法
財務会計論の概要
財務会計論は、短答式試験の科目のなかで最も配点が大きい科目。短答式試験500点のうち200点を、この財務会計論が占めています。公認会計士試験に合格するためには非常に重要な科目ですが、試験範囲が広く、試験勉強に費やす時間も多くなります。
つまり、この財務会計論をいかに効率的に覚えて、試験で高得点を獲得できるかが、公認会計士試験をクリアするためのカギと言っても過言ではありません。
財務会計論は計算と理論に分かれており、試験では両方が混ぜられた状態で出題されます。出題比率は毎年同じではないので、どちらかに偏るのではなく、まんべんなく理解しましょう。
計算(簿記)
「計算を制する者が公認会計士試験を制す」と言われるほど、公認会計士試験において重要な科目となります。
試験範囲や覚える量が非常に多いため、最初は点数が伸びにくいのが特徴。でも、一度覚えたら忘れにくく、時間をかけて習得していくことで確実に高得点を狙うことができます。
理論(財表)
計算と比べるとボリュームは少ないものの、管理会計論などほかの科目と比べるとボリュームはまあまあ大きい科目。短答試験では細かな知識を要する問題も出題されますが、基礎的な考え方を把握しておけば、推測で解ける可能性があります。
学習の際は制度改正に気を付けながら、根管的な考えを含めて理解するようにしましょう。
財務会計論で高得点を取るための勉強法
学習は計算⇒理論の順番
まずは計算、そして理論の順番で学習を進めるのがおすすめです。長々とした文章の羅列はなかなか頭に入ってきません。まずは公式の丸暗記、仕分けの丸暗記でも構いませんから計算の仕方を覚えることで、理論を理解・吸収するスピードが格段に速くなります。
計算はとにかく手を動かす
計算はテキストを眺めているだけでは身に付きません。また試験は時間との勝負でもあります。素早く、かつ正確に解けるようにアウトプットを徹底的に繰り返しましょう。テキストの応用問題に時間を割くよりは、基本問題を繰り返して「必ず解けるレベル」に達するのが◎。十分合格レベルに届きます。
計算問題にある程度慣れてきたら、理論の学習にあてる時間の比率を増やしていきましょう。
理論は「だれかに説明できるように」覚える
理論は、基礎的な考え方が身についていれば、多少知らない範囲の問題であっても推測で解けます。とはいえ、基礎となる考え方をきちんと理解しておかなければなりません。ただの丸暗記では、その基礎知識を応用することもできません。
覚える際は「だれかに説明できるレベル」で覚えるようにしましょう。丸暗記ではなく、自分の言葉で嚙み砕いたり別の表現に変えてみたり、またほかの単元の内容と組み合わせて分かりやすく説明できるようになるのも効果的です。
【テクニック】二段階マーキング
内容を理解するスピードを上げたいなら、「二段階マーキング」というテクニックがおすすめです。
まずテキスト内で重要とされている部分をマーカーでチェックし、次に学習中に大切だと感じた部分を別の色でマーカーします。2色重なった部分が最重要ポイント。必ずおさえなくてはならない点です。そこをしっかり自分のなかに落とし込むことで、効率的に学習を進められます。ぜひ試してみてくださいね。