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18歳から取得できる?公認会計士の資格取得年齢について
資格を取得する場合、力量・スキルよりも問われるのが受験資格です。年齢を含めた受験資格を満たしていなければ受験できない点は公認会計士も同じですが、18歳から取得できるのかについてを調査してみました。
成人年齢の引き下げで取得可能に
結論からお伝えすると、理屈の上では18歳でも公認会計士の資格取得が可能です。
かつては不可能でしたが、2022年4月1日より成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、公認会計士資格取得も18歳から可能になりました。
もちろん他の年齢の受験者同様試験に合格しなければ資格は取得できませんが、受験資格はありますので、試験に合格すれば公認会計士資格取得となります。
資格取得後に公認会計士となるには?
公認会計士となるためには試験に合格して資格を取得した後、2年間の実務経験、さらにその後3年間の実務補修所への通学が必要です。つまり、資格取得から5年程の経験を積む必要があります。
そのため、もしも18歳から公認会計士として働く場合、12歳~13歳時に公認会計士として働かなければならない計算となります。公認会計士資格試験の受験は可能ではあっても、取得からすぐに働くことは現実的には難しいのです。
実務経験は2年から3年に変更
実務経験に関してですが、3年に変更されてしまいました。
2022年3月1に現状の2年以上から3年以上と変更される法律が国会に提出されました。
主な理由として、ヨーロッパ各国の公認会計士実務要件が3年以上に規定されているので足並みを揃えた形となります。
実務経験の見直しは、公認会計士として活動するまでの期間が長くなることを意味しますので、公認会計士を目指している方々からは否定的な声も聞かれましたが、公認会計士は品質の高いサービスが求められることから、公認会計士に依頼する側にとっては好ましいとの声もあります。
18歳で資格取得した人の学生生活
18歳での公認会計士資格取得ですが、実際に18歳で公認会計士試験に合格した方がいるのをご存知でしょうか。
渡邉さんは2012年度に18歳にて公認会計士資格試験に合格。大学生の時に監査法人に非常勤として働いていたとのことです。
ではなぜ公認会計士を目指そうかと思ったのかと言えば、中学時代の担任の先生から勧められたから。合格された渡邉さんは、中学3年から簿記の勉強をはじめ、通信制の高校に籍を置きながら中部学院大学の聴講生として、大学生と一緒に授業を受けていたそうです。
つまり、「なんとなく高校に通う」ではなく、公認会計士のための進路選択をしたのです。
むしろ本来は高校在学時に合格したかったとのことですが、結果的には大学1年生の「18歳の時」に合格したとのこと。
しかし資格を取得してもゴールではなく、むしろその後、他の会計士と違う強みを出すために試行錯誤しているのです。