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年収モデルをチェック
公認会計士の平均年収は?
公認会計士の平均年収は以下のようになっています。
- 従業員数1,000人以上の事業所:926万円
- 従業員数100~999人以上の事業所:1,001万円
- 従業員数10~99人以上の事業所:690万円
大手監査法人の階級別平均年収
上記の通り、公認会計士の年収は勤務する会社の規模によっても異なりますし、勤続年数や階級によっても異なります。
一般的に、監査法人に就職した公認会計士は「スタッフ」→「シニアスタッフ」→「マネージャ」→「シニアマネージャ」→「パートナー」という階級があり、階級が上がれば報酬も上がっていく形になっています。
大手監査法人の場合、それぞれの平均年収は以下のようになります。
- スタッフ: 500万円~600万円
- シニアスタッフ:650万円~1,000万円
- マネージャ:900万円~1,000万円
- シニアマネージャ:1,200万円~1,500万円
- パートナー:1,500万円~
上記の額は、残業代も含みます。
なお、マネージャより上のクラス(管理職)になると残業代がなくなるため、場合によってはシニアスタッフより報酬が下がることもあります。
このため、マネージャになる前に転職する公認会計士も多いようです。
公認会計士の年収の推移
公認会計士の過去の年収の推移を見ると平成21年度が1,037万円でピークを記録し、その後22年度841万円、23年度630万円と減少してきたものの、24年度(2012年度)には713万円と盛り返しを見せ始めました。
24年度では平均月収が50万円、年間ボーナス127万円になっています。
男女比では男性が全体の67.6%で平均年収756万円、女性が32.4%で平均年収が623万円です。
勤務形態や就職した企業の業種、勤続年数によっても年収は異なります。
業種別の年収モデル
就職・転職先 | 経験年数など | 平均年収 |
---|---|---|
監査法人 | 10年以上 | 800万円~ |
5年以上 | 600~800万円 | |
1年以上 | 500~650万円 | |
経験なし | 450~500万円 | |
会計事務所 | 3年以上 | 500~800万円 |
経験なし | 300~500万円 | |
コンサルティング会社 | 3年以上(英語力あり) | 550~1,000万円 |
3年以上(英語力なし) | 500~800万円 | |
1年以上 | 350~500万円 | |
経験なし | 300~450万円 | |
一般企業の経理 | 3年以上(英語力あり) | 500~800万円 |
3年以上(英語力なし) | 450~700万円 | |
1年以上 | 400~600万円 | |
経験なし | 300~450万円 |
公認会計士の就職・転職の実情
平成18年(2006年)に公認会計士試験の受験資格などが大幅に変更されたことで、有資格者は大幅に増えています。2000年には1万人程度だった公認会計士は、2020年に3万人以上と20年で倍以上となっています。これだけ増えると、試験に合格しても監査法人などへ就職できない公認会計士も出てくることが問題視されるようになりました。
その一方で、監査法人以外の仕事、例えば企業の監査やM&Aコンサルティングなど公認会計士の需要自体は、監査の厳格化などの社会背景によって増えています。
会計事務所については就職・転職を希望する公認会計士は多いものの、税務業務の実務経験がないと即戦力として認識してもらえないのが実情です。
しかし会計事務所での実務経験は後の転職や独立開業の大きな力になるため、修業のつもりで就職・転職をするのも一考に値すると思われます。
コンサルティング会社や一般企業では、公認会計士の資格とともに英語力が収入アップの大きなカギになります。まずはTOEIC730点以上(英語の素養があるレベル)、可能であれば、TOEIC800点以上を目安に、英語力にも磨きをかけておくと良いでしょう。